ざわつく心を落ち着かせるため20年ぶりにパン作りに挑戦
さて、自律神経失調症により休職となった私ですが、ぼーっと転職サイトを眺める時間が続きました。
夢の専業主夫になるには、貯金がまだ足りないだろうなとは感じています。
やはり働かないといけない…
ですが、見ているだけで不安になってきます。
自分は求められているスキルを有しているのだろうか?そもそも雇ってもらえないのだろうか?などなど…
全く心が落ち着きません。
何かすべてを忘れて集中できることがないと、気がおかしくなりそうだったのです。
ボンヤリとした不安を抱えながら買い物に行っていたとき、よく買っていた1個70円のパンを見つけました。
普通に働いているときは何も考えずにカゴの中に入れていたのですが、これから収入がなくなるかもしれない人間には気軽に入れることなどできません。
でもこのパンおいしいんだよな…と思っていたとき、ひらめきました。
自分で作ろう!
私は子供のころ、たまにパン作りをしていました。
パン生地をこねて叩きつけたり、発酵した生地をガス抜きをしたり、オーブンの中で膨れていく様子を見るのが好きでした。
そして、何よりも焼きたてのパンはおいしいのです。
外はカリカリ、中はふわふわ…
あの頃の楽しさを思い出し、久しぶりにパン作りをやってみることにしました。
早速図書館に行って、荻山和也さんの「荻山和也のパン作り一年生」という本を借りてきました。
「つるっとするまで」とか「コシが出てきたら」など素人には若干分かりにくい表現もありましたが、
材料がシンプル(一般人が使わないであろう高級強力粉とかは出てこない)で写真もふんだんに載っており、とてもいい本だなと感じました。
生まれて初めてフランスパンも作ってみたのですが、とてもおいしかったです。一番うまくできました。
- 作者:荻山 和也
- 発売日: 2010/05/10
- メディア: 大型本
ちなみに、一度妻に生地を作ってもらったのですが、悲惨なものができあがりました。
発酵しているときから全く膨らまず、表面に水分がにじみ出ているような感じがしたので、おかしいとは思っていたのです。
しかし、生地の重さを量ると、ほぼ本に載っている材料を足した重さと一緒でしたので、焼いたら膨らむかなと思って焼いてみました。
そんな期待もむなしく、全く膨らみません。ですがせっかくできたので口に入れてみたのですが…
その瞬間、原因がわかりました。
勘のいい人はもう分かりますよね。
…
砂糖と塩を間違えていた!
…
こんなに塩辛いパンは食べたことがありません。
というかもはやパンではありません。何かねとっとした物を焼いた感じでした。
あんパンを作ったつもりだったのですが、中のあんこまでしょっぱくなっていました。
とても食べれたものではないので、外側の生地は捨てました。ごめんなさい。
(ちなみに妻は栄養学を学んでいたため、料理は上手です。フォローのため)
砂糖は塩よりも強烈ということを学びました。
日頃恨んでいる人がいたら、食べ物に砂糖をかけるよりも同量の塩をかけるほうが効くと思います。
是非お試しください。
そんなこんなで、押し寄せる不安を何とか紛らわすことはできていました。